冷凍海老の解凍方法
冷凍海老は急速冷凍で製造しているため、解答方法によっては旨味が大きく損なわれてしまいます。美味しく召し上がっていただくためにも、生の商品の場合は、自然解凍ではなく、下記の方法で解凍してください。 またボイル商品の場合は、加熱によってたんぱく質が固定化されているので、冷蔵庫で自然解凍していただけます。
@ブロック凍結の商品
ポイント
流水でできるだけ早く解凍する
海老が70%〜80%位バラバラになってきたら、仕上げに解凍を行います。
仕上げ解凍
「殻付きの海老の商品」の場合
そのまま流水解凍を続け、完全にバラバラになったらすばやく冷塩水(0〜3℃)に、調理するまで漬けておきます。
仕上げ解凍
「ムキエビの商品」の場合
塩水(3%、15〜20℃)に5〜10分漬けておき、海老がバラバラになったら取り出して塩水を切ります。
AセミIQF
ポイント
水をかけながら取り出す。
軽く水をかけながら必要数量を取り出し、残りはすぐに冷凍庫に戻します。取り出した海老は、塩水(3%、15℃〜20℃)に漬け(5分以内)、表面の氷(グレーズ)と表面部分が解凍されたら取り出して
塩水を切ります。すぐに調理しない場合は、冷塩水(3%、0〜3℃)に、調理するまで漬けておきましょう。
時間がない場合の仕上げ解凍
取り出した海老を、流水で解凍し、表面の氷がなくなってから1分後に引き上げます。
B真空パックの商品
ポイント
真空パックのまま、流水でできるだけ早く解凍する。
流水での解凍後、パックから取り出して水気を切ってから調理します。すぐに調理しない場合、再凍結防止のため、袋は破いておきましょう。
CIQF(バラ凍結)の商品
ポイント
塩水に漬ける。
塩水(3%、15〜20℃)の塩水に必要尾数だけ漬け(5分以内)、表面の氷(グレーズ)と表面部分が解凍されたら取り出して塩水を切ります。
時間がない場合
必要尾数を流水で解凍し、表面の氷が完全になくなってから1分後に引き上げます。この場合、中心部はまだ凍結状態ですが、解凍しすぎると水分を吸収した細胞が破裂してしまうので注意が必要です。
海老は和洋中をはじめとして、あらゆる料理で使われる事から、流通上の一般的な世界規格があります。しかしこれがくせもの。ムキエビなのに殻をむく前のサイズを表示したりと商品によりその
サイズの意味する事がマチマチです。ここですべてを整理してみたいと思います。
まず第一に「エビのサイズは重量サイズであり、長さではない」
という事です。しかし皆様から「長さの目安を教えて」という質問が多数よせられております。そこでこの特集を使って、具体例を写真と長さで見ていただきます。料理の際に目安としてご利用ください。
エビのサイズ
ポンドサイズ
1ポンド(453.6g)あたり、何尾の海老が入っているかというものです。例えば16/20というサイズは1ポンドに16尾〜20尾
入ってる事を示します。
ムキエビポンドサイズ(ムキ前サイズ)
ムキエビのサイズは2通りあります。1つは殻をむく前の無頭殻付きの状態でサイズを表す方法です。例えば、ムキ前サイズ表示で41/50サイズ表示の製品を考えてみます。
ムキエビは殻をむくと80%の重さになりますから、ムキ前サイズ41/50のムキエビの1尾あたりの平均重量は1ポンド(453.6g)÷45尾/ポンド×80%=約8gとなります。主に
26/30〜71/90のムキエビのサイズ表示に使われます。