ピエロパン
ピエロパンのソアヴェは、イタリアを代表する白ワインといわれるほど高品質! トップキュヴェクラスになると、粘度さえ感じられる濃密なワインが生まれ、ソアヴェという枠を超えた、まさにイタリア最高級白ワインのうちの1本。ソアヴェ本来の塩味、豊富なミネラル感、強くて優しい味わいを存分にお楽しみください。
1890年の創業以来、ピエロパンは一房たりとも協同組合にブドウを売らず、自社醸造にこだわってきました。栽培農家が生産する8割のブドウが組合に持ち込まれるソアヴェにおいては、稀有な存在。当主のレオニルド氏は68年、この地では珍しくエノロゴの資格をとり、近代的な醸造法を取り入れました。現在、二人の息子がそれぞれ醸造学と農学を修め、カンティーナのさらなる発展に取り組んでいます。
ピエロパンではクローンを選別し、剪定によって樹を小さく仕立て、グリーンハーヴェスト等の徹底した収量制限を行い、自然の草を表土に生かす健康な畑造りを進めています。搾汁率65%という丁寧な造りから、ガルガネーガの芳醇さとトレッビアーノ・ディ・ソアヴェの酸とミネラルが、見事に調和した正統派ソアヴェが生まれます。
現在、ピエロパン社では、カルヴァリーノ、ラ・ロッカという2つの畑名入りクリュ・ワインとスタンダード・ソアヴェ、レチョート・ディ・ソアヴェと甘口のパッシート、近年新たに赤ワインの生産も始めています。
ソアヴェでは、70年代に突如湧いた白ワインブームの煽りで増産を余儀なくされ、ブドウ畑は平地にまで広がり、多産性のトレッビアーノ・トスカーノを植樹。品質を著しく貶めてしまった結果、ソアヴェといえば水っぽい白ワインの代名詞になり、品質重視で取り組んできた造り手の中にはソアヴェの名称と訣別するものさえ出てしまいました。
そのイメージの向上を目指し、2001年にソアヴェ・スーぺリオーレがDOCGに認可されました。しかしながら本来ソアヴェ城を中心とした斜面の畑だけであったDOC(クラッシコ・ゾーン)だったものを、急激な需要に対応して広げた平地の畑(ソアヴェ・ゾーン)にまでDOCGを認可してしまったため、はなはだ中途半端な内容に終わり、積極的にDOCGをラベルに謳おうとする造り手も見られません。
実際に、ピエロパン社も「ソアヴェとしてひとくくりにして欲しくない」との思いから、あえてソアヴェ・クラッシコDOCとしてリリースしています。
大切なクリュ(畑名)ワイン、カルヴァリーノ。ガンベロロッソ最高評価3グラス+コストパフォーマンスに優れたアスタリスク*付き(2009ヴィンテージ評価)
ピエロパン ソアヴェ・クラッシコ・カルヴァリーノ 2015
- タイプ : 辛口 白
- 品 種 : ガルガーネガ70%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ30%
- 国 : イタリア
- 地 方 : ヴェネト
ピエロパンの大切なクリュ(畑名)ワイン、カルヴァリーノ。ガルガネーガ70%、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ30%のブレンドです。手摘みしたブドウを空気式の圧搾機でプレスし、ステンレスタンクで発酵。白い花の優しい香り。フレッシュではつらつとした果実味とともに、バランスの取れた複雑な味わいに、凛とした力強さを感じます。ガンベロロッソ:最高評価3グラス+コストパフォーマンスに優れたアスタリスク*付き(2009ヴィンテージ評価)